Q 頼山陽(らいさんよう)って何ですか?
A 人の名前です。
Q 日本人ですか?
A はい。通称は頼久太郎といいます。
Q どんな人ですか?
A 江戸時代後期を生きた文人です。
Q 文人って何ですか?
A 現代でいえば、作家、詩人に近いでしょう。
詩を詠み、文を書き、絵を描きました。現代においても作家、
詩人としての収入だけで生活できる人は一握りです。
頼山陽は江戸時代にそれを果たした稀有な人です。
Q 作家、詩人なら、著作はありますか?
A あります。
Q 代表作は何ですか?
A 一般的には『日本外史』です。
Q 『日本外史』ってどんな本ですか?
A 源氏、平氏に始まり、徳川氏に至るまでの武家の興亡を描いた
もので、かつては歴史書といわれていましたが、近年では歴史小
説として見直されています。
Q なんだか難しそうですね。
A 頼山陽は恋もしたし、離婚も経験しています。父親とは長い確
執の末、和解しています。人生の苦悩を経験しつつ、大人になって
いく。そういう意味でわれわれ現代人と変わりないと思います。