見延典子のブログ「見延典子製本室」③『オレの子』
2023・9・30
上口雅彦さん
「人生のエピソードがいい」
とても楽しく読ませていただいた。特に「オレの子」「ホテルに行きませんか」。4人の中高年を全く違うタイプのストーリー展開で描く人生のエピソードがとてもいい。
著者が自ら描いたカラーのイラストも可愛らしい。すべて著者の完全手作り本というから味わいもある。 上口さんのface book
2023・9・28久保寺辰彦さん
「『オレの子』の感想ー認知の仕方や判断」
4作品すべて読みましたがとりあえず『オレの子』の感想を。
私が特に共感を覚えたのは、人間は客観的事実より本人がどう思うか
どう感じるか、どう考えるか、いわゆる認知の仕方が判断や、その後の行動に大きく影響与えるんだなぁということ。
人間の判断や、行動を決めるものが、客観的事実より認知の仕方が
上位にあるため、同じ状況に遭遇したとしても人によってその後の行動は
バラバラになりますよね。
自分だったらどう思い、どう感じ、どう行動するのか・・・想像するのも面白いです。
2023・9・26
久保寺辰彦さん ⇔ 見延典子
「全部自分で手作りしたとは思えない完成度」
『オレの子』届きました。
まだ読んでいませんがとても全部自分で手作りしたとは思えないほどの完成度ですね。
こういうのを見ると、なんだか自分でもやってみようかなと少しだけ思いました。
久保寺辰彦へ
まだ修正できる点もあるかもしれないと試行錯誤中で、結果として一冊ずつ個性のある作りになっています(笑) それもまた機械生産品にはない味と思いつつ、妥協せず、完成度の高い本を目指します。
見延典子
2023・9・17
三幸さん(神奈川県在住)
「横須賀線の出会い」
JR横須賀線の「優先席」が空いていたので一応キョロキョロしてそれらしき年齢の方も居ないことを確認してから座り「オレの子」を読み始めて、次の駅でご婦人が乗って来ました。私の横の席に位置されて・・・
暫くするとお隣さんが「奥さん車内で本を読まれる人も珍しくなりましたね。一昔前までは新聞や週刊誌を読む方が多くて、今では皆さん「スマートフォン」ばかり見ていますね」
そう言われて見れば90%の乗客がスマートフォンを触っていました。そんな話が周囲にも聞こえたのか一瞬にスマホから目を離し皆さまの目は当方に向いていました(笑う)
そんなこんなで目的地までの間お隣さんとおしゃべりをする事になり最後は「オレの子」をお譲りすることになりました(^^) 正確には差し上げました(笑)
だって・・・本当にクスクスって笑いたくなる場面やウンウンとうなずくカ所など重なることが多くて‼ 最近本を読みながら「クスクス」って笑うこことがなかった気がしています。
私など新幹線の隣の席の男性がどんどん私も席に寄って来るのです。時々肩が触れたりして(笑) 大きな声で「車掌さん‼ 気分が悪いので席を変えて下さい」と声掛けをして難を逃れたことを思い出しています(^^)回想しながら楽しませて頂きました。
書中の挿絵もとても素敵な出来栄えです。
見延先生のイラストは角が丸くて拝見するだけで癒されます。
色彩を見ても温かくホッコリですよ。
という事で二冊追加注文させて下さい。
急ぎませんので貴重な手作りが見える温かい作品楽しみにしています。
季節柄お身体ご留意されてお過ごしください。
2023・9・12
匿名さん「ひょっとして見延さんの最高傑作?」
『オレの子』お送りいただきありがとうございました。早速読みました。面白い!これこれ!笑いながら直ぐに読み切ってしまいました
私は表紙の絵がとっても気に入ってます。特に『オレの子』が気に入ってます。失礼な感想で恐縮ですが、久しぶりに面白い本を読みました。ひょっとして見延さんの最高傑作? ありがとうございました。
匿名さんへ
感想をお送りくださり、ありがとうございます。特に『オレの子』は
作者自身が読み返しても、涙が出るんですよ(笑)
今後も読後の感想を誰かに話したくなるような小説を目ざします。
2023・8・20 山根兼昭さん「『オレの子』拝読」
「オレの子」拝読させていただきました。今迄、見延典子著作品は10数冊以上読みましたが、殆どの作品は「頼山陽」に関係するもので、その都度、鋭い観察力を感じながら読みました。
そうゆう先入観もあってか、日常生活を見延流の観察眼で見るとその着想に大変興味を持ちました。
特に第1話と第2話の年代感覚で、第1話は見延さんが経験した年代、第2話は未経験の年代。私は第2話も経験した年代で、今の70代はもっと能動的で、人生をエンジョイしようと思う気持ちは旺盛だと思います。
この話題をもう少しリアルに、スリリングに、見延流で表現してください。この作品で久しぶりに肩の凝らない作品に出合いました。
5月に「自叙伝」を発行した時、原稿は殆どパソコンで作成しましたので、後の校正、製本は広島へ持ち込んで、2~3日作業をすればできるかな、とも思ったことがありました。今回の出来具合いを見ても、市販本と全くそん色はなく素晴らしい出来栄えだと思います。
ありがとうございました。
現代小説をまとめるのは20年ぶりかな。なんだか新鮮な感じ。
2023・8・5
現代小説集『オレの子』完成
プリンタも修復し、文庫サイズ(A6版)の現代小説集『オレの子』を刷りあげることができた。
強力クリーニングする場合は大量のインクが必要とかで、そのインクがない。やむなくインクを注文して札幌から帰ってから試みることに。で、念のためチエックすると、なんとなく改善している感じ。
2023・8・3
プリンターの不調
札幌に行く前、プリンタが目詰まりして、やりかけの作業が中断してしまった。いつものようにヘッドクリーニングしても改善しない。
いつものヘッドクリーニングをしただけで、4色がきれいに出たではないか。説明書にあったように、札幌に行く前にコンセントを抜いて、プリンタを休ませたのが功を奏したのかも。よかった。作業再開!
2023・7・4
カバーをつくる
カバーデザインを考え、カバーをつくる作業にかかる。インクがもったいないので、まずはモノクロで。
厚みもはっきりしないので、これもアバウトで。
既存の文庫本に、刷りあがったカバーをかけてみる。なかなか。
2023・7・1
注文の用紙
大雨にもまけず、注文していたA6版の本文用紙2種類が届く。配達員さん、ありがとう。ほぼ、イメージ通り。すぐ試し刷りしたいところ、その前にするべきことがある。
2023・6・27
挿絵を描く
絵の教室で、挿絵を描く。前日には下描きし、準備しておいた。
ただ、文庫本サイズの小さな絵ながら、意匠を凝らして描くのはむずかしい。先生からアドバイスをもらいながら色をのせていくも、予定の半分も描けず。帰宅後さらに描く。
2023・6・25
文庫本を作る
文庫本を作ろうと思い、自分のブログを見返していたら、6年前に『私のルーツ』を作った際の、一連の記事に出会った。『私のルーツ』は自分で下板を作り、しかし印刷は業者任せであった。
今回は印刷も製本も一人でやることに。すでに書いているように『頼山陽史跡詩碑めぐり』の印刷はすべて見延が行なっている。製本だけは業者に委ねているが、今回の文庫本は製本も自ら行なう。書くのを忘れていたが、中身は20年ぶりの現代小説集。文庫本の作成状況は、同時進行で掲載していく予定。
2017・12・21
「私のルーツ」の表紙
紀行エッセイ「私のルーツ」の表紙用に防風林を描いたことはすでに書いた。あれこれ考えた末、左のような感じに仕上がった。
想像よりカラフルな色彩かな。もちろん絵は裏表紙までぐるりと続き、帯もつく。
自分としては気に入っているのだが、いかがでしょうか?
2017・12・17
生みの苦しみ
来年1月の刊行をめざして、『私のルーツ』のデータを印刷業者さんに送ったのは先月末。ボタン一つで片づく便利な時代…のはずが、現実にはそうはいかない。
印刷の世界はデジタル化が進んでいるように見えて、実は今もアナログが残る世界。たびたびトラブルの元凶は、やっぱり思いこみの激しい著者にあるような(笑)「年の瀬も近いってのに、マジ、泣きたい」これも著者の台詞じゃなくて、印刷業者さんの台詞か。
2017・11・30 私のルーツ「暗かった明治」
月刊ウェンデイ広島に「私のルーツ」について書いた。
ところが30年ほどがたった一昨年あたりから、みるみる元気がなくなり、やせ衰え、実もほとんどつけなくなった。父が亡くなり、7、8年になるので、申し訳ないような気持になったが、どうにもできず、傷んだところをバッサリ切った。
2017・11・25
南天
広島で暮らしはじめた頃、札幌の両親が遊びにきて、南天を植えていった。南天は「難を転ず」に通じるので縁起がいいという。とくだん手入れをしたわけではないのに、毎年実をつけ、徐々に大きくなった。
去年であったか、草むしりをしているとき、南天の老木の近くに新たに南天らしきものが育っているのに気づいた。実が落ち、そのまま根を張ったのだろう。その新木が今年初めて実をつけた。初々しくかわいらしい実だ。その横にはもう一本、兄弟の南天もある。こちらはおそらく来年、実をつけるだろう。
2017・11・9
『私のルーツ』の本を作る⑩
印刷の打ち合わせ
印刷の業者さんと打ちあわせ。表紙や見返しや口絵用の紙について、厚さ、色を話し合う。
「とうきび」と「梅干」は葉書サイズで挿画用。実際にはモノクロで印刷される。
2017・11・7
『私のルーツ』の本を作る⑨
装画、挿画②
装画(表紙の絵)、挿絵を絵の教室で先生に見ていただく。意外にもスンナリOK。
装画の材として選んだのは屯田兵村近くの「防風林」。「防風林」は風の方向に傾いており、過酷な大自然の一端を伝えている。『私のルーツ』は来年中旬発行予定。
2017・11・5
『私のルーツ』の本を作る⑧
装画、挿画
本文は徐々に手を離れつつあるので、表紙と挿絵にとりかかかる。「私のルーツ」は本文はもちろん装画(表紙の絵)や挿画も、編集も自分で行う。
今回、探しにきたのは 父方の祖父が北海道神宮前で開いていた「梅月堂」という菓子屋の写真。亡父と妹のおかげで、すぐに見つけることができたが、若かりし頃の両親の写真もあって、しばし見入る。
2017・10・23
本を作る⑦ 古写真を探す
北上する台風を気にしつつ、札幌に帰省する。札幌の実家の2階にはアルバムが並ぶ棚がある。亡父はとても几帳面な人で、その血を受け継いだ妹が、現在も家族写真を整理中。
2017・10・22
本を作る⑥ A5版→A4版
「私のルーツ」を書くにあたっては札幌の老母から聞いた話が役に立った。そこで目が薄くなった老母のために、本来のA5版をA4版に拡大コピーしたものを作成する。
やり方は家庭用印刷機で2倍になる機能を選び、手動で裏表印刷していくという原始的なもの(笑)
時間がかかると思ったが、100枚200ページを印刷するのに1時間ほど。しかも拡大したものを読むと、文字の打ち間違えを次々見つけられるという思いがけない効果もある。
関係者から写真使用の許可をいただくことができた。また某図書館から北海道開拓時代の写真使用許可が下りる。
というわけで、A5版のコピー用紙に改めて家庭用プリンターで両面印刷。片側を糊付けすると、瞬く間に「本」のサンプルが出来上がる。
完成品は身内に配るなら、この程度でOKというくらいの出来映え。もちろん自己満足はある。家庭用パソコン、プリンターでもこのくらいはできるのだ。
2017・10・8
本を作る⑤
「 とりあえず本という形に」
近くの量販店にはA4版のコピー用紙しかなく、ハサミで半分に切って使っていたが(笑)、別の店を覗いたらA5版を扱っている。
やり方は簡単。文字を書いて、プリンターでスキャンするだけ。幾通りも書いて気に入った文字を抜き出せばよい。拡大縮小も自由自在だ。
とりあえず筆で書いてみるが、つい習字のクセが出る。もうちょっと遊んだほうがいいのかな。
そうそう、表紙の絵も自分で描く。そのために習ってきたのだから(笑) これが最大の難関か。
2017・10・4
本を作る④「タイトルの文字」
タイトルの文字は自分で書く。それが一番ふさわしいと思うからだ。「母の米寿文集」では老母自身に「米寿」と書いてもらった。
2017・10・3
本を作る③「使用許可願い」
「私のルーツ」に写真を取りこむ話を書いたが、自分や家族以外の皆さんの写真も載せたい。そこで関係者に写真の使用許可のお願いを書く。北海道開拓に関するの古写真は某図書館が所蔵しているので、こちらはメールで使用許可申請を送る。
実際にA5用紙に刷ってみる。プリンターで両面印刷もできるが、逆に手間がかかるので、刷り上がったものを「不易糊」で張り合わる(笑)
とりあえず仕上がり具合をみるだけなので、このくらいでよい。フォントはもちろん鳥海さん仕様。全体的になかなかの出来栄え。自己満足? はい。自己満足がなければ、こんな地道な作業はできませんから。
2017・10・2
本を作る➁「試し刷り」
ページ数は230枚くらい。本のサイズはA5版を選ぶ。このサイズなら見た通りに印刷できるし、修正も加えやすい。写真や地図も取りこむ。地図の上に文字を書く方法も覚え、もはや印刷業者の域(笑)
余りにも個人的な内容であることと、今のご時世を鑑みて、自分で本を作ろうと考えた。必要なのは①「優秀なパソコン」、②「それを使いこなすある程度の技術」、③「やる気と根気」④「多少の資金」
2017・9・29
本を作る①「原稿を書く」
ホームページで書いてきた「父方見延家」と「母方井川(中山)家」のルーツ探しの物語を、なんとか紀行エッセイとしてまとめた。
本作りは2年半前「母の米寿文集」で経験済みである。あの時はプライベートな写真満載ということで、限定30部(+見本=31部)しか刷らず、親族に配っただけだった。
今回は歴史的な背景を書いたこともあり、同じようにルーツ探しをしている方々の参考になってほしいという思いもこめて、配布を前提に作ってみようと思う。折に触れて、進行状況を書いていく。